故人が亡くなられて、初めて迎えるお盆のことをいいます。前回の投稿に続き、新盆・初盆の過ごし方をご紹介させていただきます。
一般的な盆提灯は、お盆にご先祖の霊が帰ってくる際に、目印となるようお迎えするために焚くのが「迎え火」となります。大切な役割を持つ、お盆のお供えとして最も重要なものとされています。
また、新盆の場合は、普通の絵柄の入った盆提灯のほかに、白提灯(白い火袋の提灯)を飾ります。これは初めてお戻りになる御霊が迷子にならないよう、特別な目印にしてお迎えするためです。この白提灯を飾るのは新盆の時だけで、お盆が終わったら送り火で燃やすか、菩提寺にお納めします。
※浄土真宗では盆提灯ではなく、切子灯篭をご用意されるのが一般的です。
「迎え火」は、ご先祖の霊が帰ってくるときの目印。「送り火」お盆が終わり再びあの世へ見送りするときの火のことをいいます。
それぞれ、家の門口や玄関、もしくはお墓で、素焼きの皿の上で「おがら」を燃やすなど、宗旨や地域によって異なる行事を行います。
また、マンションなどの共同住宅の場合、ご家庭で火を焚くことは難しいため、盆提灯を迎え火・送り火とすることも少なくありません。
※浄土真宗では迎え火・送り火は行わないことが一般的です。
(次回に続きます)
※この投稿は、墓苑に関する一般的な知識の普及を目標にしています。当寺に関するご案内ではございませんので、何卒ご了承下さいますようお願いいたします。
よく墓所で見られる一般的な和型墓石は、3~4段の角碑型の墓石で、江戸時代中期以降、日本全国に広く普及してきたものです。
4段型の場合、上から棹石(さおいし)、上台石、中台石、下台石という構成になっており、棹石が「天」、上台石が「人」、下台石が「地」を表していると言われています。
これら石塔の他に墓石に備わるものとして、生花を立てる「花立(はなたて)」、左右の花立の間にあることが多い、お水を入れておく「水鉢(みずばち)」、お線香用の「香炉(こうろ)」、そして香炉の下に配される、納骨堂の蓋石「拝石(はいせき)」などがあります。
また、墓石の周囲を構成する、外柵石の各部材は、多種多様になりますのでお墓を建てる際に確認、検討しましょう。
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