両家墓とは、2つの家を1つに祀ったお墓です。長男・長女同士の結婚や、一人娘の結婚などでお墓を承継される方の負担が増えたり、承継される方がいらっしゃらない場合が増えたことによって選ばれるようになりました。
以前は1つの墓石に両家の家名を記すことが多かったのですが、現在は墓石には「愛」「やすらぎ」などの言葉を彫刻し、香炉や花立て等に家紋や家名を記すことが増えているようです。
また、広い墓所に両家のお墓を並べることも両家墓のひとつの形態です。
近年、公園墓地や芝生墓地の普及により建てられるようになった、高さが低く安定感のある形式のお墓です。日本古来から伝わってきたものではありませんが、墓石に刻む文字も家名だけでなく、好きな言葉や文字など自由なスタイルが特徴です。
主に、関東圏内の公園墓地や芝生墓地で多く取り入れられるようになりました。
デザインは、棹石の正面が地面と直角になっているストレートタイプや、お参りに来られる方の視線の位置を考慮して少し斜めに傾かせているオルガンタイプ、その他さまざまなデザインのものがあります。
正面文字には、もちろん家名を入れることもできますが、お好みのお言葉などを彫刻される事が増えているようです。
例えば、「和」「絆」「愛」「感謝」「ありがとう」「やすらぎ」「道」「慈」「夢」などが一般的です。
※この投稿は、墓苑に関する一般的な知識の普及を目標にしています。当寺に関するご案内ではございませんので、何卒ご了承下さいますようお願いいたします。
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